学校給食がなくなり、牛乳が余っているので買って支援しよう!という動きがありますね。
その中でも特に興味深いのは、古代のチーズとも言われる「蘇」づくりがネットを中心に大流行しているというところ。
私も「蘇」には並々ならぬ興味とロマンを感じており、このブログでも「蘇」について書こうと思っていたのですが…
今はとりあえず「蘇」のことは置いておいて。
今回は「牛乳を消費するならインド菓子づくりもちょうどいいですよ!ぜひこの機会にインド菓子を作ってみてはいかがでしょうか?」ということをお伝えしておこうと思います。
まあ正直根気はいるのですが、ちょっとめんどくさいと感じる工程も、酪農家の方々や牛の助けにもなるかもしれないという今のこのタイミングなら楽しく積極的にできるかもしれません。
インドのお菓子って、基本的に牛乳を煮詰めるものが多いんです。
「蘇」も今のところこういうレシピだったのでは?と言われているのはとにかく牛乳を煮詰めて固体にしていく、というものみたいですが、これインド菓子と基本同じなんですよね。
私はじつは「蘇」のルーツはインドなんじゃないかと思ってるんですが。
まあさっきも言ったようにその話は別の機会にまたしたいと思いますが、とにかくインド菓子は根気強く牛乳を煮詰めて練っていくものが多いんです。
(ちなみにチャイもただ煮出すというより牛乳を少し煮詰める。なので濃厚でおいしいみたい)
ということで、牛乳を煮詰めて作る、簡単でおいしいオススメのインド菓子を二つご紹介しておきます。
キール
簡単に作れて材料も手に入りやすいお菓子は、以前このブログでご紹介した「キール」です。お釈迦様が断食後に食べたといわれる乳粥ですね。
お家にある日本米を使うと固いので1時間以上煮ることになるかもしれませんが、とにかく濃厚でおいしいです。味は不二家のミルキーをお粥にした感じ。
バスマティライスを使えば、細くて柔らかいので1時間以内で作ることができます。ただし、ただ単に柔らかくなるだけではさほどおいしくないので、とにかく牛乳を煮詰めて濃厚な味にする、ということがポイントです。
※ナッツやドライフルーツを入れるとおいしいですが、なければこのままでも。カルダモンパウダーやローズウォーター、サフランなどを入れるとまた風味が違っておいしいですが、もちろんなければこのままでも。
ココナッツラドゥ
あと、ココナッツを細かくしたもの(ココナッツファイン)が手に入るなら、「ココナッツラドゥ」もすごくオススメです。ココナッツファインはインド食材店やアジア食材店などのほか、製菓材料売り場にもあるかもしれません。
これも水分が飛ぶまで1時間以上煮詰めることになりますし、煮詰まってくると重たくなってかなり腕が疲れますが、とてもおいしいです。労働のしがいがあります。
こちらも以前このブログでご紹介しています。
※ナッツを入れると食感も出ておいしいけど、なくても全然OKです。カルダモンパウダーもなくてもOKだし、苦手な方は入れないほうがいいかも。
インドの「蘇」?コヤ
インドには「コヤ」または「マワ」と呼ばれる、それこそ牛乳を煮詰めて固体にしたものがあり、さまざまなインド菓子の材料などに使われています。(作るのは大変なので、もう煮詰めた状態のものを食材として売っています)
これ、まさに今、日本中で作られている「蘇」とほぼ同じ物ですよね…!?
日本では古代のうちに廃れてしまい、レシピすらよく分からないまま作られてるものが、インドでは今もイキイキと生きている…
うーーっめちゃくちゃロマンを感じてしまいます。
そして中国にも牛乳を煮詰めたり乾燥させたりした伝統的なお菓子があるんですよね…
「蘇」はきっと中国を通って日本に入ってきたわけで…
お菓子のシルクロード…
ああっときめかずにはいられない…
…この話、長くなりそうなのでまたぜひ別の機会にしっかり長々と語りたいと思います!笑
というわけで、牛乳をたくさん消費できるしおいしいしロマンまで感じることができるインド菓子のご紹介でした。
よかったらぜひ試してみてください。