先日、インドのお菓子に使われるスパイスについてのお話をしましたが…
インド菓子の香り付けや色づけに欠かせないこの二つについてもご紹介しておかねば!と思い、追加の記事として書いておきます。
ちなみにどちらも花を原料にしたものです。
お花の香りのお菓子だなんて、なんだかメルヘンというか夢がありますよね。
で、その二つは何かというと…ローズウォーターとサフランです。
ローズウォーター
ローズウォーターはその名の通りバラの花びらを蒸留して精製した天然の香料で、とてもいい香りがします。
お菓子だとラスマライやラスグッラやグラブジャムンのシロップ、フィルニやキール、ラッシーなどの香り付けに使います。
←ラスグッラ
バラの香りのお菓子だなんて、なんとも優雅ですよね。
個人的に、インド菓子のこういうところがほんと~~に大好きです。
ちなみにこのローズウォーター、食べたり飲んだりするだけでなく化粧水等としても使われます。
優雅で便利なのに、値段も一本300円台とお手ごろです。
あと、ローズウォーターとは別にローズシロップというものもあるんですが、これはローズ以外にもいろいろなスパイスやフルーツ等が入っていて、いちごのカキ氷シロップみたいな濃いピンク色に色づけられています。
ラッシーやミルクに溶かして飲んだり、ファルーダなどのデザートのソースとして使われたりします。
いい香りなうえにピンクで可愛いですが、かなり甘いです。シロップなので当然ですが。
使いすぎにはご注意を。
←ファルーダ
サフラン
サフランはクロッカスの仲間のサフランのめしべを乾燥したもので、1gあたり1000円くらいする高価な物です。
↑この赤いめしべを集めて乾燥させると…
↑こんな細くて軽い、糸くずのようになります。そりゃあ高価にもなりますよね。
香りは強いというほどではなく、すこし焦がした砂糖みたいななんとも甘くて香ばしい香りがします。
水につけるととても鮮やかな、オレンジがかった黄色い色素が溶け出します。
スペイン料理のパエリア、そしてインド料理だとサフランライスの色づけなどに使われているのでご存知の方も多いかと。
お菓子だとクルフィやラスマライ、フィルニやキール、バダムミルクなどの香り付け&色づけに使います。サフランで色付けすると、カスタードみたいなおいしそうなタマゴ色になるんです。
←フィルニ
ちなみにヒンディ語でサフランのことを「ケサリ」と言いますが、インド料理のメニューを見てみると「ケサリティッカ」などの名前を見つけることができると思います。
料理名にケサリとついていれば一応サフランで色づけされた料理…のはずですが、サフランは大変高価なので色粉やターメリックなどで代用されているかもしれません…。もしも気になったらお店の人に聞いてみるといいかも。
本物のサフランを使った料理を食べるにはそれなりの代金を支払わねば、ですよね…
これはインドの乳製品専門店
ぼやけて見えにくいですが、メニュー右端のアイスが「ケサリクルフィ」
いろんな種類があってちょっと悩んだけど、ケサリクルフィを選びました
おいしかったです!
あ、これは我が家のサフランとローズウォーターです。
サフランは普通にスーパーで買ったS&Bのものです。
これらがあるとやっぱりちょっと気分が上がります!