前回、インドの人はあまり食の冒険をしたがらないようだ、というようなことを書いたのですが。
納豆とか生魚とか、まあそれは食べたくないだろうなと思うもの以外で、
ああ外国の人ってこれが苦手なのか…!と意外に思った食材があります。
それは…
日本人ならほとんどの人が大好きな海苔です!
お寿司、おにぎり、海苔巻きせんべい、ふりかけ、佃煮…
毎日のように食べている海苔。
目立たないしそんなにクセもないような、身近で食べやすい食材という印象だったのですが、
インドの人でこれが好きという人に会ったことがない…
というより、嫌い!食べられない!という人ばかりなんです。
以前インドに行って地元の方のお家にホームステイさせていただいた時、
ツアーグループのメンバーの一人が
「おいしい日本のおにぎりを食べてもらいたい!」と
こしひかりと海苔を日本から持って来てておにぎりを作ったことがあったのですが…
そのお家の方も、たくさん集まっていたご近所の方も、
誰一人として海苔を食べようとはしなかったんです。
白ごはんだけのおにぎりはおいしいと言って食べてもらえましたが…。
その時聞いたのが、
「黒い紙みたいな見た目が気持ち悪くて食べ物とは思えない」
という意見でした。
確かにとつぜん真っ黒の紙みたいなものを食べてと言われても困惑してしまうかも…
日本人はもう見慣れているからなんとも思わないのかもしれませんね。
そして日本にいるインドの人からも、
「海苔はくさくて食べられない!」
と言われたことがあります。
えっ匂い??
海苔になれている私からしたら香ばしいいい匂いとしか感じられないんですが…
と少し驚きました。
(海の匂いが苦手なのかなとも思いますが、シーフードはお好きなのでナゾ…)
所変われば味覚も嗜好も変わるということですね。
まあ日本人は外国のどんな料理でも食べてみたがる人が多いし、たとえば最初くさいと嫌われてたはずのパクチーなどが今やどんどん市民権を得ていってることを考えても、やはり食に対して貪欲で好奇心と柔軟性に富んだ国民性なんだろうなあと思います。
島国なのでいろんなものを取り入れたいという気持ちが強いのかもしれませんね。
インドのように数千年の歴史ある大国にはもともといろんなものがすでに揃っているので、このままでOKという気持ちになるのかな??