(一昨年のインド旅行の話を今さらながら書いていってます。お菓子とか食べ物中心です。)
前回、デリー空港行きの飛行機に乗っていたはずが、起きたらムンバイ空港に着いていた私。
「無事にデリーに着けるのか…? つづく」とムダに引っ張りましたが…、普通に到着できました!
あれから6時間くらい後、待合室にスタッフの人が声掛けに来てくれて、改めてお昼の便でデリー空港に向かうことができたのでした。ただし、予定より12時間遅れでの到着…なかなかハードだった…
↓デリー空港 やはりシーク教徒の姿が目立つ?
旅行当時スマホを持っていなかった私は、空港の公衆電話でお世話になるお友達のお父さんに到着の連絡をすることに。(インドの公衆電話は電話機に硬貨を入れるのではなく、通話後に近くにいる電話機を管理してるスタッフに支払いをするスタイルなんですよね)
電話後しばらくして、お友達ファミリーが車で迎えに来てくれました。ほんとにほんとに申し訳ないことをしてしまったけどありがたい~~~;;お会いできてよかったです…めっちゃ嬉しかった;;
↓車に乗ってると公道をラクダのパレード?が。さすがインド。
ホームステイさせていただくお家は空港からわりと近くの住宅地にありました。町の入り口にゲートがあって、住民以外の車は入れないようになっています。(ちなみに今現在もそうなのかは分かりませんが、首都デリーでは人口に対して住居が足りていなくて、デリーに住むというだけでもけっこう大変なことなのだと数年前にネット記事で読んだことがあります。ましてやデリーに自分の家を持っているというのは本当にすごいことなのだ、と…)
お家でいただいたプラオ。インドの炊き込みご飯です。優しいお味でおいしかった!
夜、車で近くの夜市に連れて行ってもらいました。
冬なので寒いですが、明るくて活気があります。こちらは週末の夜だけ立つ市場で、ふだんは普通の道路なんだそうです。
お祭みたいで楽しい!!
寒いけど色とりどりのフルーツが。
これはジャックフルーツ。でかいです。
新鮮な野菜。
トマトいっぱい。やはりカレーといったらトマトですからね。
カラフルな生活雑貨。
「安いけどほぼ全部中国製です。インド製のものって案外インドにはあまりないんですよ」とのこと…。日本と同じですね。
スパイス屋さん。
そして…
インドのお菓子もありました!グラブジャムンとガジャルハルワです。こうやって市場でも売られているんですね。
おまけ。↓これは何のお店でしょうか…?
↓
↓
↓
じつはこれは路上タトゥ屋さんなんだそう。
連れて行ってくれたお兄さん(真面目なお医者さん)も「僕もこういう路上のお店で彫ってもらったんですよ」と腕のイニシャルタトゥを見せてくれました。この人がタトゥをしてるとは正直めっちゃ意外…!インドではタトゥって日本と比べてかなりカジュアルなんだなと驚きました。
市場で買ってきたグァバ。まだ青いです。
なんと、インドではグァバを青いまま食べるのが一般的なんだとか。硫黄臭がするブラックソルト(ヒマラヤ産の黒い岩塩)をかけて食べます。
正直これ、私はちょっと青臭く感じてしまいました…。この数日後、熟れたグァバを食べさせて頂いたんですが、甘いし香りがすごくいいし、どう考えても熟れたもののほうがおいしいんだけどな~と思ってしまったんですが…
でもご家族は小さな子も含め、やはり青いグァバのほうをおいしいおいしい、と召し上がってましたね。うーんフルーツというより野菜みたいな感じなのかな。
ちなみに、ブラックソルトをかけて食べるのは青いグァバだけではなく、りんごなどの甘いフルーツも同様でした。インドではフルーツにブラックソルトやチャットマサラ(スパイス入りの塩)をかけて食べるのが普通なんだそうです。甘いフルーツジュースにも岩塩を入れます。日本でスイカに塩をかけて食べるのと近い感覚なのかな。
お家のお母さんと息子さんの奥さんが作ってくれた夕食。チキンマサラ(かな?)とチャパティなど。
料理のベースとなるトマトもショウガもニンニクも、具材となるお肉も野菜も、すべて新鮮な生の物を使っているのでめちゃくちゃおいしい…!!!
日本のインドレストランで供されるカレーはトマトは缶詰、ショウガやニンニクはペースト、お肉や野菜の一部も冷凍ものを使っている、ってところがほとんどなんじゃないでしょうか。とくにトマト。良く熟れてカレーに適したトマトを一年中安価で安定的に手に入れるのは難しいので、残念ながらほぼ缶詰に頼るしかなくなってしまいます。でもやっぱりフレッシュトマトを使ったカレーは全然違いますね…!
一週間くらいホームステイさせていただき、ほとんどのご飯を毎回手料理で頂いてたんですが、毎回毎回とにかくめちゃくちゃおいしかったです…
↓これは夜市ではなく、家のすぐ近所の路上マーケット。いつもこういうお店で新鮮な野菜を買っているそうです。
農家が直接売りに来るとのことで、見るからにおいしそう…
ちなみにこのお家のお母さんはベジタリアンでお肉もタマゴも食べられません(調理はできる)。インドではなんと国民の40%が菜食主義者なんだとか…(そんなに?!?!)
このお母さんは毎年日本に数ヶ月くらいの単位で滞在されてて、私も元々はインドでお会いするより先に日本でお会いしていたんですが、その時「日本の食べ物で何が好きですか?」と訊いたところ、なんと「チーズピザ」との答えが。そ、それはイタリアンだしインドにもありますよね…!??と思いましたが…、、、考えてみるといわゆる”日本食”でベジタリアンの人が食べられるものって実はほとんどないみたいなんですよね。
日本料理って一見肉も魚も使っていないようなものでも、だいたいが魚などからとった出汁を使ってますもんね。売られている調味料やスナック菓子だって、ヒンドゥ教徒が口にできないビーフエキスが入っていたり、とトラップも多い…。日本で安全に食べられる限られたものの中で一番おいしかったものが、この方にとってはチーズピザだったのかもしれません。ベジタリアンではないので普段そこをまったく意識せずに生活してる自分にとっては目からウロコでした。ヘルシーなイメージがあるけど日本食ってベジタリアンにとっては実はあまりフレンドリーじゃないんだな…。
インドの料理はトマトや玉ねぎなどのベースとなる野菜のうまみに加えて、油とスパイスも多用して強い味付けにしているから動物性のうまみ成分がなかったとしてもおいしく食べられる、というのもありそう。いっぽう日本食は出汁と具材の味を中心にしてて、油やスパイスはほとんど使わないものが多いですしね。(私は日本食のそういうところが大好きですが。とくに京料理は個人的に世界一うまいと思ってるくらい)
↓インドの食品にはこのように四角の中に●が入っているマークがついていて、このマークが緑ならベジ、赤ならノンベジとすぐにわかるようになっている。安心ですね。
日本では肉や魚の代わりに大豆でたんぱく質を摂るということが多いと思いますが、インドのベジタリアンはやはり豆カレーなどの豆料理や、あとはチーズやヨーグルトなどの乳製品からたんぱく質を摂っているそうです。
そうだ。肉の代替品といえば…
滞在中、私はほぼ毎回チキンや卵の入ったカレーを食べさせて頂いてたんですが、ある時なにかのお肉のようなものがゴロゴロと入ったカレーが出てきたことがあり…口に入れた瞬間、「?????」となったんですよね。
見た目は普通にお肉なんだけど、味はお肉じゃない…これはいったい何だ??!!
それは…
↑これ!
さきほど市場での話でご紹介したジャックフルーツでした~~~~
日本でも精進料理なんかで肉に見せかけた料理があったりしますが、ちょっとそういう感じなのかな?と思ったりしましたね。あまりにもぱっと見が肉だったので。繊維質でしっかりとした食感もあるし。
ちなみにジャックフルーツ自体の味はあまりしませんでした。モサモサとして、おいしいかというとかなり微妙…。グァバもそうでしたが、熟れたら甘くておいしくなるはずのものを、あえて青くてあまり味のしないうちに野菜のような感じで食べることがままあるのかな。
ベジタリアンといえば、日本に住むインド人の友人が「私のお姉さんはベジタリアンだ」と、なんだかすごく誇らしそうに言っていたことがあったんですが、なんとなくインドではベジタリアンであるということはステイタスだったりするのかな、と思いました。”カースト”上位の人ほどベジタリアンであると言いますし、不殺生ということは宗教的に徳が高くリスペクトされるべき人というイメージはありそうです。日本でもそういう感覚はあるにはあるけど、どちらかといえば健康志向や動物愛護精神から、個人的な主義趣向から、というイメージの方が先行しているような気がするので、ちょっとそこが違うかもしれません。
…ということで今回はインドの家庭料理のお話でした。
お菓子の話はほとんどできませんでしたが、長くなってしまったのでとりあえずこのへんで、次回につづきます。
フルーツやサラダ、肉料理などにかけるとインド感あがりまくるチャットマサラ