一昨年のインド旅行の話を今更ながら書いてます。
ちょっとご飯の話が続いてしまいましたが、今度こそインドのお菓子のお話です。
この日はオールドデリーに連れて行ってもらいました。すごく人が多いけど、ファンタジーの世界に迷い込んだような、めちゃくちゃ面白くて素敵なところでした。今回の旅で一番楽しくて見ごたえのある場所だったかも。
↓美男美女カップルにめっちゃこっち見られてる…東アジア人は珍しいのかなんなのか、観光地でもどこでもやたら「一緒に写真を撮ろう」と言われました。
お菓子屋さん(ミタイワラ)でお菓子を買いました。
箱を開けてみると…
持ち歩いているうちに一個崩れてしまってました…!ベサンラドゥです。
ギーの油分で粉をまとめているだけなので、すぐに壊れてしまうのです…
下のオレンジ色なのはブンディラドゥですね。
本場のインド菓子、おいしかったけどやはり甘かった…!お水ではなく苦いお茶とともにいただきたいものでした。
ちなみに赤い城(ラール・キラー)というお城のある広場の芝生の上でお菓子を食べました。
ちょうどフェスティバルをやっているところで、いろんな催し物があって楽しかったです。
この後、オールドデリーをいろいろ案内していただいたんですが、カメラの電池がきれてしまって写真が残せませんでした…
とくに夕暮れ時のオールドデリーの街並みはすごく幻想的で最高に絵になる景色だったのに…
あと、シーク教の寺院が夢のように美しかったです。また行きたいなあ泣
そうだ、オールドデリーのスイーツショップでファルーダも食べたんだった…写真なくてすみません。
バーミセリ(短いそうめんみたいなパスタ)とラブリ(煮詰めたミルク)だけという、かなりシンプルなファルーダでした。ファルーダっていろいろ入っててカラフルなイメージがあるけど、ここで食べたものは真っ白。アイス(クルフィ)すら入ってないのも普通にあるんですね。冬で寒いのでアイスなくてよかった…笑
とにかくインド行くならオールドデリーはおすすめです。また行けるようになりますように。
別の日。
ヒンドゥ教のお寺に連れて行ってもらいました。
大きいしキレイだし、あと併設されてるミュージアムがすごかった…かなり現代的な、テーマパークみたいなところでした。
お寺の境内に何かお店があります。
お菓子を売るお店でした!
日本のお寺や神社も、境内に甘味処やおまんじゅう屋さんなどがありますが、インドも同じですね。
真っ白いココナッツラドゥと、茶色いのはゴマのラドゥ。けっこうでかいです!
素焼きのカップに入っているのはキール(乳粥)です。おしゃれ…!
キールを買ってみました。おいしかったです。ただ、やはり甘い…苦いお茶が欲しい…
でもお寺の境内でいただくお菓子ってなんかご利益ありそう。
こうやってお寺でも売られてるんだなーということも知れて、とてもいい経験でした。
これはまた別の日、お世話になっているお家からまあまあ近くの市場というか繁華街というか、とにかくお店がたくさんある、アメ横と竹下通りを合わせた感じのショッピングエリアに連れて行ってもらった時の写真。
ここにもお菓子屋さんがありました。
ショーケースの中にいろんなミタイ(スイーツ)がいっぱい。
固形のお菓子のほか、こういったデザートなども。
上の段の真ん中が、シロップに浸かったマルプアです。右側はガジャルハルワかな。
下の段は左がラスグッラ、真ん中と右側はどちらもラスマライっぽいですが大きさがずいぶん違いますね…?真ん中の小さいボールはラスマライじゃないのかな??
マルプアを買ってみました。
かなり甘いけど、生地がミルキーでなかなかのおいしさでした。
しかし自分が日本で作ってるマルプアとはシロップ度がかなり異なるなあ…。
本場のマルプアは平べったいグラブジャムンって感じかも。(※グラブジャムンは「世界一甘いお菓子」として知られるシロップ漬けのチーズドーナツ)
これくらい思い切って濃厚な甘さのシロップにしみしみに漬け込むべきなのか。
…いや、いやいや……。
デリーの街角でしばし考え込む私でした。(そして「やっぱ自分がおいしいと感じる甘さで作れるのが手作りお菓子のいいところ」という結論)
さて、これはお世話になっているお家でいただいたインドのお菓子。
お家にいる間、しょっちゅうチャイを出していただいていたんですが、そのお茶請けです。
なにこれ丸くてかわいい~~~
日本のポン菓子みたいな、おこしみたいな、お米のパフのラドゥです。
やさしい甘さというか、甘みがそんなにない…!
インドのお菓子ってどれもこれも思い切った甘さ、というイメージがあったんだけど、実際にはあっさりとしたものもけっこうあるんですよね。
まあ当たり前か。
日本の伝統菓子もおまんじゅうやぜんざいなんかは甘いけど、あっさりとした甘さのおせんべいとかかりんとうとか、お菓子によって甘さは違いますもんね。
これもチャイのお茶請け。
やはりそんなに甘くなかったです。
バターなどの油脂分もほとんどないみたいで、ぱさぱさして硬い…。ビスコッティかな?とちょっと思ったけど、かなりインドっぽい味。
のちほどお店で見つけました。
見えづらいですが、手前右のお菓子の袋に「イライチ・スージ・ラスク」と書かれたシールが貼られています。イライチはカルダモン。スージは粗挽きのセモリナ粉。
なるほど、てことはこれは「インドラスク」と呼んでもいいような、めっちゃインドなお菓子ということですね。日本で言ったら米粉で作った抹茶クッキー、みたいな感じかな。
ティータイムがしょっちゅうあるのでひんぱんにチャイとお菓子をいただきましたが、こんな感じで市販のお茶請け菓子はあっさりとした甘みのものが多い印象でした。
あとこれは以前ほかの記事でも紹介した、手作りデザート。お嫁さんのお母さんが作ったものを持ってきてくれたそう。
バーミセリをミルクで煮て砂糖とフェンネルで味付けたものです。
これもあっさりとした自然な甘さのお菓子でした。
キールなどもいただいたけどちょうどいい甘さだったし…家庭の手作りお菓子はそこまで甘くないのが基本なのかな。
「インドのお菓子はめっちゃ甘い!」という偏見は取り払われました。
やっぱり私も自分の好きな甘さでお菓子を作ろう!!
最後に、デリーでいただいた「甘いもの」で、一番そのおいしさに感動したものをご紹介します。
それが何かといいますと……
↓これ。
これは…
フレッシュジュース屋さん!
手前に写っているのはにんじんですね。
店長さんは若い男性で、シーク教徒だそう。
「えっターバンをしていないんですか(ムスリムかと思った)」と聞いたところ、最近のシーク教徒の若者は、ターバンではなくこの薄手のキャップをかぶる人が増えていってるんだとか。時代の流れですね。
「インド人といえばターバン」というイメージは、じつは国民人口の2%程度にすぎないシーク教徒の、さらに男性だけが身につけるターバンからきているイメージなんですが、そのシーク教徒ですら若い世代のターバン離れが進んでいる…。「インド人といえばターバン」というイメージと、”現実のインド人”との乖離は今後さらに進みそう。
外国人がイメージする、「日本の男性といえばちょんまげの侍」に近いものですかね。「侍の人口は全体のほんの一部だったのに…そして現代日本にちょんまげを結ってる侍なんてものはいないのに…」みたいな感じに、”ターバンを巻いたインド人”というものもやがてはなっていくのかな。
話が脱線してしまいましたが…
デリーでいただいた甘いもの、おいしかったナンバーワンは!!
ドゥルルルルル・・・・・・
↓↓↓
この美しいルビーのようなざくろで作る…
ドゥルルルルル・・・・・・
↓
↓
ジャーーーーン!
100%フレッシュざくろジュースでーーーーーーーーす!!!!
これ…日本で飲もうとしたら1000円以上はするのでは…?生のざくろをいったいいくつ使ってるんだろう…
めちゃくちゃおいしかったです…ほんとやばいくらい贅沢なおいしさ…
それもめちゃくちゃ甘かった…ざくろってこんなに甘いのか…
ちなみに日本円で120円くらい…ありえないですよね…
お菓子の話だったのにジュースが一番ってどういうことだ、って思われちゃうかもしれないけど、でもほんとにうますぎて…
あ、こないだこのブログで「フルーツジュースにも岩塩を入れる」っていう話をすでにしていますが、このお店でも「ソルトは入れますか?」と聞かれました。
もちろん入れてもらいました。
やっぱ岩塩のおかげでさらに甘さが引き立っているのかもしれません。おいしかった~~~~いつかまた飲みたいな……泣
というわけでまたインドに行けるようになったら、ぜひフレッシュなフルーツジュースを飲んでみてほしいです!
以上、インド旅行で出会ったお菓子の話でした…が、話したりないのでまだ次回以降につづきます。